リノベーションで「生活感」をなくす方法。ホテルのような住まいをつくる設計とは
「ホテルのような住まいにしたい。」
リノベーションを検討している方から、最も多く聞く要望の一つです。
しかし、その一方で、「生活感がなくなりすぎると暮らしにくいのでは?」
「ホテルライクにしたいけれど、何から始めればいいのか分からない。」という悩みもよく耳にします。
実は、多くの人が考える「生活感をなくす」という考え方には少し誤解があります。
本当にホテルのような住まいとは、生活感を消すことではありません。
生活感を美しく整えること。
そこに、本質があります。
生活感とは「物」が多いことではない
生活感というと、多くの人は、
- 物が見えている
- 収納が足りない
- 生活用品が並んでいる
という状態を思い浮かべます。
もちろん、それらも一因です。
しかし、本当に生活感が出てしまう理由は、物の量ではありません。
空間全体にルールがないことです。
例えば、
- 収納の高さがバラバラ
- 家具の色が統一されていない
- 照明計画が場所ごとに異なる
- 素材の種類が多すぎる
こうした積み重ねが、「雑然とした印象」をつくります。
逆に、一流ホテルでは多少の物が置かれていても生活感を感じません。
それは、空間全体に一つの世界観があるからです。
ホテルが美しく見える理由
高級ホテルの客室を思い浮かべてみてください。
家具は決して多くありません。
色数も少ない。
照明も控えめです。
しかし、不思議と豊かに感じます。
その理由は、空間全体が一つの思想で設計されているからです。
床、壁、天井。
家具。
照明。
カーテン。
アート。
すべてが同じ方向を向いています。
つまり、ホテルライクとは、豪華な設備ではなく、統一された空間体験なのです。
リノベーションだからこそ実現できる
既存の住まいでホテルのような空間をつくるには、家具を買い替えるだけでは不十分です。
本当に大切なのは、建築そのものを整えることです。
例えば、
- 収納を壁と一体化する
- 扉のラインを揃える
- キッチンを家具のように見せる
- 間接照明で夜の光を設計する
- 視線が抜けるレイアウトへ変更する
こうしたことは、新築住宅では選択肢が限られることもあります。
特に、新築マンションでは、完成品を購入することになるので、ほぼ選択肢はないと言えるでしょう。
しかし、リノベーションなら、間取りから素材、収納計画まで暮らしに合わせて再設計できます。
ここが、リノベーションの優れたところであり、リノベーションにしかない価値とも言えるでしょう。
つまり、ホテルライクな住まいは、家具ではなく、建築からつくるものなのです。
「隠す収納」だけではホテルライクにならない
ホテルライクというと、
「全部隠す収納」を思い浮かべる方もいます。
もちろん、収納は重要です。
しかし、収納だけでは空間は変わりません。
本当に大切なのは、見せるものと、見せないものを設計することです。
例えば、
- 日用品は収納する
- アートや本は美しく見せる
- 観葉植物は空間のアクセントにする
ホテルも、何も置いていないわけではありません。
必要なものだけを、美しく配置しています。
つまり、生活感をなくすのではなく、生活そのものをデザインするという考え方が重要なのです。
ホテルライクな住まいは「暮らし方」から始まる
本当にホテルのような住まいをつくるために必要なのは、高価な家具でも、海外製の設備でもありません。
まず考えるべきなのは、どんな時間を過ごしたいか。
例えば、
- 仕事を終えて照明を落とし、ワインを楽しむ夜
- 休日にゆっくり朝食を楽しむ時間
- 友人を招いて食事を囲むダイニング
その暮らしが決まると、空間のつくり方も自然に決まってきます。
だから、ホテルライクとはデザインではなく、暮らし方なのです。
ReNoverが考えるHotel Inspired
ReNoverでは、ホテルライクという言葉を、単なるデザインとして捉えていません。
私たちは、このような暮らし方をHotel Inspiredという世界観として整理しています。
それは、ホテルを真似することではありません。
ホテルで感じる、
- 静けさ
- 心地よさ
- 非日常
- 余白
それらを、日本の住まいへ翻訳することです。
だから、Hotel Inspiredは、毎日を少し豊かにするための住まいでもあります。
生活感がない家ではなく、生活が美しい家へ
生活感をなくすことが目的ではありません。
本当に目指したいのは、生活そのものが美しく見える住まいです。
朝のコーヒー。
家族との食事。
夜の読書。
何気ない毎日が、ホテルで過ごすような心地よさになる。
それが、本当のホテルライクな住まいではないでしょうか。
ReNoverでは、世界中のホテルや美しい住宅から学んだ空間設計を、日本の住まいに合わせてプロダクト化しています。
憧れは、特別な人だけのものではありません。
ホテルのような暮らしは、あなたが思っているより近くにあります。
